下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成17年 問10

【問 10】 管理組合法人の理事に関する次の記述のうち、区分所有法及び民法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 理事は、その職務に関して区分所有者を代理する。

2 理事については、民法の法人の理事に関する規定は準用される。

3 理事は、規約で定めれば、共用部分を所有することができる。

4 理事の代理権に加えた制限は、規約で定めても、善意の第三者に対抗することができない。

【解答及び解説】

【問 10】 正解 4

1 誤り。管理組合法人においては、管理組合法人が、その事務に関し、区分所有者を代理するのであり、理事が代理するのではない。
*区分所有法47条6項

2 誤り。管理組合法人の理事については、管理者の選任及び解任に関する区分所有法25条が準用されているのであり、民法の法人の理事に関する規定が準用されているのではない。
*区分所有法49条8項

3 誤り。第4節(管理組合における管理者)の規定は、管理組合法人には、適用しないとされており、管理所有の規定も適用されない。
*区分所有法47条11項

4 正しい。理事の代理権に加えた制限は、善意の第三者に対抗することができない。これは規約で定めた制限でも同じである。
*区分所有法49条の2