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マンション管理士 過去問解説 平成16年 問39

【問 39】 マンションの修繕工事の施工方法に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

1 コンクリート打放し仕上げの外壁の修繕工事におけるエポキシ樹脂注入工法は、ひび割れ幅が1mmを超え、挙動の大きいひび割れ部に用いられる。

2 塗り仕上げ外壁の既存塗膜を除去するには、電動工具、高圧水又は剥離剤が用いられる。

3 シーリング材の施工に用いられるマスキングテープは、シーリング材が十分硬化した後に除去する必要がある。

4 屋根の防水層に砂付あなあきルーフィングを用いる場合、下地面と絶縁させて防水層の破断を防ぐため、砂付き面は上向きに施工する必要がある。

【解答及び解説】

【問 39】 正解 2

1 不適切。エポキシ樹脂注入工法は、ひび割れ幅が0.2mm以上で1mm以下の場合に用いられる。

2 適切。外壁の塗り仕上げをするには、既存塗膜を除去しなければならないが、その際には、電動工具、高圧水又は剥離剤が用いられる。

3 不適切。シーリング材の施工に用いられるマスキングテープは、シール部周囲が汚損することを防止するための養生材であるが、シーリング材が硬化すると剥がしにくくなるので、シーリング材が十分硬化する「前」に除去する必要がある。

4 不適切。砂付あなあきルーフィングは、露出防水の一番表層に使用するルーフィング材であり、砂付き面は、下地面と絶縁させるためであるから、「下向き」に施工する必要がある。