下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成16年 問36

【問 36】 マンションの長期修繕計画の作成又は変更に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

1 標準管理規約によれば、修繕工事の実施前に行う建物診断は、長期修繕計画の対象に含まれない。

2 計画期間を20年から25年に伸ばす変更を行う場合、これに合わせて修繕周期も伸ばす必要がある。

3 標準管理規約によれば、窓及び玄関扉等の開口部の改良工事は、長期修繕計画の対象となる工事に含まれる。

4 保護アスファルト防水工法で施工した屋根の修繕周期は、露出アスファルト防水工法で施工した場合に比べ一般的に短い。

【解答及び解説】

【問 36】 正解 3

1 不適切。長期修繕計画の作成又は変更及び修繕工事の実施の前提として、「劣化診断(建物診断)」を管理組合として併せて行う必要があるとされ、建物診断も長期修繕計画の対象に含まれる。
*標準管理規約32条関係コメント③

2 不適切。修繕周期というのは、マンションの各部分の耐用年数を考慮して決められるものであり、計画期間を伸ばしたからといって、修繕周期が伸びるものではない。

3 適切。長期修繕計画の内容として、計画修繕の対象となる工事として外壁補修、屋上防水、給排水管取替え、「窓及び玄関扉等の開口部の改良」等が掲げられ、各部位ごとに修繕周期、工事金額等が定められているものであることが必要であるとされている。
*標準管理規約32条関係コメント②

4 不適切。保護アスファルト防水工法は、防水層の露出している露出アスファルト防水工法に比べ、防水層の上に保護コンクリートを打設している分、修繕周期は長くなる。