下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成16年 問35

【問　35】　甲マンション管理組合では、平成15年度（会計年度は４月１日から翌年３月31日までとする。）の決算作業中に、ア及びイの事実が判明したため、その決算において適切な会計処理を行った。これに伴い、平成16年度に甲が行うべき仕訳は、次のうちどれか。ただし、平成16年４月に行ったイの仕訳は取り消さず、追加の仕訳で対応するものとし、会計処理は、発生主義の原則によるものとする。

ア　平成16年３月に普通預金口座に入金され、平成16年３月分の管理費収入として処理した100,000円については、平成16年４月分の管理費であった。

イ　平成16年３月に実施された特別清掃に係る費用300,000円について、平成16年４月に特別清掃費として計上され、普通預金で支払う内容の仕訳伝票が起こされていた。



【解答及び解説】

【問　35】　正解　４

アについては、決算において適切な会計処理を行っているので、
３月段階での処理の「普通預金　100,000円／前受金　100,000円」に対して、
４月は「前受金　100,000円／管理費収入　100,000円」とすればよい。
イについては、決算において適切な会計処理を行っているので、
３月段階での処理は「特別清掃費　300,000円／未払金　300,000円」となっているはずである。
ところが、４月に「特別清掃費　300,000円／普通預金　300,000円」としているが、
これは本来、４月には「未払金　300,000円／普通預金　300,000円」としなければいけないので、
「特別清掃費　300,000円／普通預金　300,000円」を取り消さずに、
「未払金　300,000円／普通預金　300,000円」とするには、
「未払金　300,000円／特別清掃費　300,000円」としなければならない。
以上、ア及びイをまとめると、
前受金　100,000円／管理費収入　100,000円
未払金　300,000円／特別清掃費　300,000円
となり、肢４が正解となる。