下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成16年 問3

【問 3】 甲マンションでは、101号室にはその所有者Aが間借り人の弟Bとともに居住し、202号室にはCがその所有者に無断で居住している。また、303号室にはDのために抵当権が設定され、甲マンションには清掃員Eが週3日勤務しており、D及びEは、甲マンションの区分所有者ではなく、居住者でもない。この場合における建物の保存に有害な行為をしてはならない義務の有無に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 Aにはあるが、Bにはない。

2 Bにはないが、Cにはある。

3 Cにはあるが、Dにはない。

4 Dにはないが、Eにはある。

【解答及び解説】

【問 3】 正解 3

区分所有者は、建物の保存に有害な行為その他建物の管理又は使用に関し区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならない。そして、この規定は区分所有者以外の専有部分の占有者に準用されている。したがって、建物の保存に有害な行為をしてはならない義務があるのは、区分所有者のA、またAとともに間借り人として占有しているB、無断占有者のCということになる。したがって、正解肢は3肢となる。
*区分所有法6条