下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成15年 問44

【問 44】 マンションに換気設備を設置する場合に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 自然給気口から外気を供給し、機械により室内空気を排出する換気設備(以下この問いにおいて「第3種換気設備」という。)を天井裏に設ける場合は、天井裏の空気圧が居室内部の空気圧を超えるように計画する必要がある。

2 第3種換気設備を居室に設ける場合は、扉の開閉がしにくくなることがあるので、給気が不十分にならないように計画する必要がある。

3 レンジフードを台所に設ける場合は、レンジフードの換気量が大きいため、室内の空気を誘引しないように給気の経路を計画する必要がある。

4 1時間に室内の空気の入れ替わる回数を換気回数といい、居室に必要な換気量は、居室の容積に換気回数を乗じて計画する必要がある。

【解答及び解説】

【問 44】 正解 1

1 不適切。第3種換気設備においては、換気設備を天井裏に設ける場合は、天井裏の空気圧が居室内部の空気圧を「超えない」ようにして計画する。

2 適切。第3種換気設備を居室に設ける場合は、居室内の空気が負圧になり、扉の開閉がしにくくなることがあるので、給気が不十分にならないように計画する必要がある。

3 適切。レンジフードの換気量は大きいので、レンジフードを台所に設ける場合は、室内の空気を誘引しないように給気の経路を計画する必要がある。

4 適切。換気回数とは、部屋の容積に対する換気すべき空気量の割合で、一時間当たりに必要な回数で示される。居室に必要な換気量は、居室の容積に換気回数を乗じて計画する必要がある。