下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成15年 問43

【問 43】 マンションの住戸内に使用されている排水トラップに関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 長い間留守にしていると、トラップの封水が蒸発して、排水管内の臭気が室内に充満することがある。

2 マンションの上層階の住戸では、台所の排水が一気に流れると、排水立て管内の圧力が高まり、トラップの封水が室内に吹き出し、破封することがある。

3 洗面器にためた水を一気に流すと、自己サイホン作用によって、トラップの封水が流出してしまうことがある。

4 トラップの中に糸くずなどがからまっていると、毛細管現象によって、トラップの封水が徐々になくなり、破封することがある。

【解答及び解説】

【問 43】 正解 2

1 適切。トラップは、排水管内の悪臭や害虫の侵入を防ぐために設けられており、トラップの封水が蒸発すると、排水管内の臭気が室内に充満することがある。

2 不適切。マンションの「下層」階の住戸では、台所の排水が一気に流れることにより、排水立て管内の圧力が高まり、トラップの封水が室内に吹き出すことをはね出し作用という。

3 適切。洗面器にためた水を一気に流すと、自己サイホン作用によって、流水の引張力が生じ、トラップの封水が流出してしまうことがある。

4 適切。トラップの中に糸くずなどがからまっていると、毛細管現象によって、糸くずなどを伝ってトラップの封水が徐々に流れ出し、破封することがある。