下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成15年 問40

【問 40】 マンションの住戸の床の遮音に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 JIS(日本工業規格)による床衝撃音の遮音等級(L-40、L-50等)の数値が大きいほど、遮音性能は高くなる。

2 同じ材質のコンクリートであれば、コンクリート床の厚さが厚くなるほど、遮音性能は高くなる。

3 床の仕上げ材による遮音効果は、重量床衝撃音に対しては小さく、軽量床衝撃音に対しては大きい。

4 同じ厚さのコンクリート床の場合、梁で区画されたスラブ面積を大きくすると、重量床衝撃音に対する遮音性能は低くなる。

【解答及び解説】

【問 40】 正解 1

1 不適切。床衝撃音の遮音等級のL値は、その数値が大きいほど、遮音性能は低くなる。

2 適切。子供の跳び跳ねのように、比較的重くて硬い物体が床に落下したときに下階に発生する音を重量床衝撃音というが、このような重量床衝撃音の大きさについて、同じ材質のコンクリートであれば、コンクリート床の厚さが厚くなるほど、遮音性能は高くなる。

3 適切。比較的軽くて硬い物体が床に落下したとき等に発生する音を軽量床衝撃音というが、これは床の仕上げ材による遮音効果が大きい。重量床衝撃音に対して遮音効果が高いのは、床板の大きさや厚さ、密度、剛性等である。

4 適切。同じ厚さのコンクリート床の場合、梁で区画されたスラブ面積を大きくすると、床の剛性が弱くなり、重量床衝撃音に対する遮音性能は低くなる。