下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成15年 問39

【問 39】 マンションの外壁の診断方法に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 コンクリートのクラックの深さの診断には、クラックスケールを用いて測定する方法がある。

2 コンクリート強度の診断には、壁面に一定の打撃を加え、その衝撃により生じた跳ね返りの大きさによって測定する方法がある。

3 外壁タイルの剥離(はくり)の程度の診断には、剥離部と健全部の表面温度差を測定して、タイル面の浮きの範囲を調査する方法がある。

4 モルタル塗り壁面の接着強度の診断には、壁面のモルタルに接着剤でアタッチメント接着させ、測定機器を取り付けて引き抜くことにより測定する方法がある。

【解答及び解説】

【問 39】 正解 1

1 不適切。クラックスケールを用いて測定するのは、コンクリートのクラックの長さや幅であり、クラックの深さを測定するものではない。

2 適切。壁面に一定の打撃を加え、その衝撃により生じた跳ね返りの大きさによって測定する方法をシュミットハンマー法といい、コンクリートの強度の診断に使われる。

3 適切。剥離部と健全部の表面温度差を測定して、タイル面の浮きの範囲を調査する方法を赤外線装置法といい、外壁タイルの剥離の程度の診断に使われる。

4 適切。壁面のモルタルに接着剤でアタッチメント接着させ、測定機器(建研式接着力試験器)を取り付けて引き抜くことにより測定する方法があり、モルタル塗り壁面の接着強度の診断に使われる。