下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成15年 問36

【問 36】 マンションの大規模修繕工事に係る設計、監理及び施工に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。

1 設計監理方式とは、修繕設計と工事監理を設計事務所に委ね、工事施工は施工業者に委ねる方式を指すのが一般的である。

2 設計監理方式で実施する大規模修繕工事の工事請負契約書には、工事監理者の記名押印は求められないのが一般的である。

3 責任施工方式とは、修繕設計を設計事務所に委ね、工事施工と工事監理を同一施工業者に委ねる方式を指すのが一般的である。

4 責任施工方式は、設計監理方式に比べて、工事の厳正なチェックが期待できるとされている。

【解答及び解説】

【問 36】 正解 1

1 適切。設計監理方式とは、修繕設計と工事監理を設計事務所に委ね、工事施工は施工業者に委ねる方式で、設計と施工が分離している。

2 不適切。設計監理方式で実施する大規模修繕工事の工事請負契約書には、工事監理者としての責任を果たすため、工事監理者が記名押印するのが一般的である。

3 不適切。責任施工方式とは、修繕設計、工事施工、工事監理を同一施工業者に委ねる方式を指すのが一般的である。修繕設計を分離するのではない。

4 不適切。設計監理方式では、修繕設計・工事監理と、工事施工が分離しているので、工事の厳正なチェックが期待できるが、責任施工方式では、修繕設計・工事監理・工事施工が同一の業者なので、工事の厳正なチェックは期待できないとされている。