マンション管理士 過去問解説 平成15年 問24

【問　24】　100人が居住する共同住宅の管理について権原を有する者（以下この問いにおいて「管理権原者」という｡）及び防火管理者の責務に関する次の記述のうち、消防法の規定によれば、誤っているものはどれか。

１　管理権原者は、防火管理者を定め、その防火対象物について消防の用に供する設備、消防用水又は消火活動上必要な施設の点検及び整備を行わせなければならない。

２　管理権原者は、消防計画を作成の上、所轄消防長又は消防署長に届け出なければならない。

３　防火管理者は、防火管理上必要な業務を行うときは、必要に応じてその防火対象物の管理権原者の指示を求め、誠実にその職務を遂行しなければならない。

４　防火管理者は、消防計画に基づき、消火、通報及び避難の訓練を定期的に実施しなければならない。

【問　24】　正解　２

１　正しい。一定の防火対象物について権原を有する者は、防火管理者を定め、当該防火対象物について消防の用に供する設備、消防用水又は消火活動上必要な施設の点検及び整備等を行なわせなければならない。

２　誤り。一定の防火対象物について権原を有する者は、防火管理者を定め、当該防火対象物について消防計画の作成を行なわせ、所轄消防長又は消防署長に届け出なければならない。つまり、消防計画を形成し、届け出るのは防火管理者であり、管理権原者ではない。

３　正しい。防火管理者は、防火管理上必要な業務を行うときは、必要に応じて当該防火対象物の管理について権原を有する者の指示を求め、誠実にその職務を遂行しなければならない。

４　正しい。一定の防火対象物で政令で定めるものの管理について権原を有する者は、防火管理者を定め、当該防火対象物について消防計画の作成、当該消防計画に基づく消火、通報及び避難の訓練の実施を行なわせなければならない。