下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成14年 問42

【問 42】 マンションの構造上の安全に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。

1 建築基準法の規定によれば、2以上の部分がエキスパンションジョイントのみによって接しているマンションは、構造計算上、それぞれ別の建物とみなされる。

2 ピロティ式構造のマンションは、1階にピロティを設けることにより、地盤から建物に伝わる地震の振動を軽減するように計画されたものである。

3 平面が整形で、耐力壁の配置を均等にし、各階ともに同一位置に配置されたマンションは、構造上の安全性に配慮されたものといえる。

4 耐震壁が平面上で縦横両方面につりあいよく配置されていない建物は、地震時にねじれ振動が生じやすい。

【解答及び解説】

【問 42】 正解 2

1 適切。二以上の部分がエキスパンションジョイントその他の相互に応力を伝えない構造方法のみで接している建築物の当該建築物の部分は、構造計算の規定の適用については、それぞれ別の建築物とみなされている。
*建築基準法施行令81条4項

2 不適切。ピロティ式構造は、地盤から建物に伝わる地震の振動を軽減するように計画されたものではなく、逆に1階部分には壁がないので、地震等には弱い構造である。

3 適切。平面が整形で、耐力壁の配置を均等にし、各階ともに同一位置に配置されたマンションは、構造上安定しており、構造上の安全性に配慮されたものといえる。

4 適切。耐震壁が平面上で縦横両方面につりあいよく配置されていない建物は、建物の部分で強度に差があるので、地震時にねじれ振動が生じやすい。