下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成14年 問39

【問 39】 次の記述のうち、鉄筋コンクリートの劣化症状の説明として、適切でないものはどれか。

1 腐食した鉄筋の錆がひび割れ部分から流出して、仕上げ材又はコンクリートの表面に付着した錆汚れという症状

2 日光、雨水等の劣化外力によって、コンクリート表面の塗膜に粉末が生じ、白くなったチョーキングという症状

3 コンクリート内部の部分的な膨張圧によって、コンクリート表面の小部分が円錐形のくぼみ状に破壊されたポップアウトという症状

4 コンクリートの表面にセメント中の石灰等が水に溶けてしみだし、空気中の炭酸ガスと結合して白色の物質(エフロレッセンス)が生じた症状

【解答及び解説】

【問 39】 正解 2

1 適切。腐食した鉄筋の錆がひび割れ部分から流出して、仕上げ材又はコンクリートの表面に付着した状態を錆汚れというが、これはコンクリートの劣化症状の一つである。

2 不適切。日光、雨水等の劣化外力によって、コンクリート表面の塗膜に粉末が生じ、白くなることをチョーキングというが、これは必ずしもコンクリート自体の劣化とはいえない。

3 適切。コンクリート内部の部分的な膨張圧によって、コンクリート表面の小部分が円錐形のくぼみ状に破壊されることをポップアウトというが、これはコンクリートの劣化症状の一つである。

4 適切。エフロレッセンスは、コンクリートの表面にセメント中の石灰等が水に溶けてしみだし、空気中の炭酸ガスと結合した白色の物質であるが、これはコンクリートの劣化症状の一つである。