下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
マンション管理士 過去問解説 平成13年 問41
【問 41】 マンションの維持保全に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。
1 竣工が昭和56年以前のマンションは、一般的に旧耐震基準で設計されているため、適切な時期に耐震診断を行うことが望ましい。
2 階段室をエレベーター室に改造する工事費に充てるため借入れをした場合、その利息の支払いには、管理費を充当する。
3 国土交通省が実施した「平成25年度マンション総合調査」によれば、長期修繕計画を作成していると回答した管理組合は、全体の80パーセントを超えている。
4 修繕積立金の目的は、将来の修繕実施時の一時金徴収をなるべく避け、修繕を円滑に実施することにある。
【解答及び解説】
【解法のポイント】肢3については、一応原文通りにしていますが、平成20年度マンション総合調査の数字では、「89.0%」となっていますので、結果的には「適切」のままです。
【問 41】 正解 2
1 適切。昭和56年に新耐震基準が定められたので、竣工が昭和56年以前のマンションは、一般的に旧耐震基準で設計されているため、適切な時期に耐震診断を行うことが望ましい。
2 不適切。共用部分等の変更に充てるため借入れをしたときは、修繕積立金をもってその償還に充てることになり、利息の支払いも修繕積立金から充当される。
*標準管理規約28条4項
3 適切。国土交通省が実施した「平成25年度マンション総合調査」によれば、長期修繕計画を作成していると回答した管理組合は89.0%で、80パーセントを超えている。
4 適切。 管理費が、通常の管理に要する経費に充当されるのに対し、修繕積立金の目的は、将来の修繕実施時の一時金徴収をなるべく避け、修繕を円滑に実施することにある。