下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成13年 問35

【問 35】 A管理組合(決算月を3月とする。)の決算に関する次の記述のうち、適切でないものはどれか。ただし、会計処理は発生主義の原則によるものとする。

1 3月に保険期間2年の掛捨型保険を契約し、全保険期間分に係る保険料全額を支払ったが、決算上は、当該年度分のみを費用として処理し、残りは資産として計上した。

2 3月に大規模修繕工事が完成したので、4月に支払い予定の費用を3月の未払費用として計上した。

3 実施を予定していた修繕工事が延期されたが、予算上は、当該年度の工事であったので、未払費用として計上した。

4 3月に4月分の管理費等が入金されたため、会計上、前受金として計上し、次の4月に収入として振替え処理した。

【解答及び解説】

【問 35】 正解 3

1 適切。保険期間2年の掛捨型保険の保険料は、当該年度分のみは費用として処理できるが、翌年度分は前払い費用となるので、資産として計上することは適切である。

2 適切。3月に工事が完了しているので、4月支払い予定の費用は、3月時点では未払費用として計上する必要がある。

3 不適切。発生主義によると、まだ実施されていない工事費用については、費用として計上できないので、未払費用として計上するのは不適切である。

4 適切。発生主義によると、4月分の管理費は、3月時点では収入として計上できないので、3月時点では前受金として計上し、4月に収入として振替処理するのは適切である。