下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成13年 問30

【問 30】 管理組合の業務に関する次の記述のうち、区分所有法の規定及びマンション標準管理規約(単棟型)によれば、適切でないものはどれか。

1 規約により駐車が禁止されている敷地内に駐車がなされている場合に、その自動車をレッカー車で移動すること。

2 管理費に不足を生じた場合に、組合員に対して、その都度必要な金額の負担を求めること。

3 漏水事故があった場合に、事故の原因箇所と思われる専有部分への立入りを求めること。

4 専有部分の賃借人に対して、規約を遵守するよう申し入れること。

【解答及び解説】

【問 30】 正解 1

1 不適切。規約により駐車が禁止されている敷地内に駐車がなされていれば、それは規約違反の行為ということになるが、その場合に理事長が、理事会の決議を経てその区分所有者等に対し、その是正等のため必要な勧告又は指示若しくは警告を行うことができるが、管理組合の業務としてレッカー車での移動までは認められない。
*標準管理規約67条

2 適切。管理費等に不足を生じた場合には、管理組合は組合員に対して共用部分の持分割合により、その都度必要な金額の負担を求めることができる。
*標準管理規約61条2項

3 適切。敷地及び共用部分等の管理を行う者は、管理を行うために必要な範囲内において、他の者が管理する専有部分又は専用使用部分への立入りを請求することができる。
*標準管理規約23条1項

4 適切。占有者は、対象物件の使用方法につき、区分所有者がこの規約及び総会の決議に基づいて負う義務と同一の義務を負うので、管理組合が賃借人に対して規約を遵守するよう申し入れることは適切である。
*標準管理規約5条2項