下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

マンション管理士 過去問解説 平成13年 問23

【問 23】 自動車の保管場所の確保等に関する法律の適用地域内におけるマンションに関する次の記述のうち、同法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 マンションの区分所有者から、自家用自動車を購入したいとの相談を受けたが、マンションの駐車場に空きがなかったので、マンションから直線距離で2km以内の位置にある駐車場を借りるよう助言した。

2 マンションの区分所有者から、自動二輪車を購入したいとの相談を受けたので、保管場所の位置を管轄する警察署長に保管場所の位置等を届け出るよう助言した。

3 マンションの区分所有者から、軽自動車を購入したいとの相談を受けたので、保管場所の位置を管轄する警察署長に保管場所証明書交付申請を行うよう助言した。

4 マンションの駐車場の改築工事を行うに当たり、マンションの前に交通量のほとんどない広い市道があり、駐車禁止の標識も立っていないことから、同市道をマンションの区分所有者の自動車の保管場所として一時的に使用するよう管理組合に助言した。

【解答及び解説】

【問 23】 正解 1

1 正しい。自動車の保有者は、道路上の場所以外の場所において、当該自動車の使用の本拠の位置との間の距離が、2キロメートルを超えない位置にある保管場所を確保しなければならない。
*車庫法施行令1条1項

2 誤り。自動車の保管場所の確保等に関する法律における「自動車」には、二輪の小型自動車、二輪の軽自動車及び二輪の小型特殊自動車は除かれている。
*車庫法2条1号

3 誤り。軽自動車である自動車を新規に運行の用に供しようとするときは、当該自動車の保有者は、当該自動車の保管場所の位置を管轄する警察署長に、当該自動車の保管場所の位置等を届け出なければならないが、保管場所証明書交付申請を行う必要はない。
*車庫法5条

4 誤り。何人も、道路上の場所を自動車の保管場所として使用してはならないので、交通量のほとんどない広い市道であっても自動車の保管場所にはできない。
*車庫法11条1項