下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 令和3年 問42

【問 42】 各種の法令に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 「景観法」によれば、景観計画区域内において、マンション等の建築物の外観を変更することとなる修繕若しくは模様替又は色彩の変更を行おうとする者は、あらかじめ、国土交通省令で定めるところにより、行為の種類、場所、設計又は施行方法、着手予定日その他国土交通省令で定める事項を景観行政団体の長に届け出なければならない。

2 「動物の愛護及び管理に関する法律」によれば、動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講じなければならず、これに違反した場合は、同法により一定の罰則が科せられる。

3 「個人情報の保護に関する法律」によれば、取り扱う個人情報によって識別される特定の個人の数の合計が、過去6月以内のいずれの日においても5,000を超えない管理組合は、同法の個人情報取扱事業者に該当しない。

4 「浄化槽法」によれば、浄化槽管理者は、使用されている浄化槽については、3年に1回、保守点検及び清掃をしなければならない。

【解答及び解説】

【問 42】 正解 1

1 適切。景観計画区域内において、建築物の新築、増築、改築若しくは移転、外観を変更することとなる修繕若しくは模様替又は色彩の変更をしようとする者は、あらかじめ、国土交通省令で定めるところにより、行為の種類、場所、設計又は施行方法、着手予定日その他国土交通省令で定める事項を景観行政団体の長に届け出なければならない。
*景観法16条1項1号

2 不適切。動物の所有者又は占有者は、その所有し、又は占有する動物の逸走を防止するために必要な措置を講ずるよう「努めなければならない」。この措置を講ずるのは努力義務であり、したがって、罰則の適用はない。
*動物の愛護及び管理に関する法律7条3項

3 不適切。個人情報保護法において「個人情報取扱事業者」とは、個人情報データベース等を事業の用に供している者をいい、取り扱う個人情報によって識別される特定の個人の数の合計が、過去6月以内のいずれの日においても5,000を超えない場合に個人情報取扱事業者から除外する旨の規定はない。
*個人情報保護法16条2項

4 不適切。浄化槽管理者は、環境省令で定めるところにより、「毎年」1回、浄化槽の保守点検及び浄化槽の清掃をしなければならない。3年に1回ではない。
*浄化槽法10条1項


【解法のポイント】この問題は、肢3と肢4はできないといけませんが、正解肢の肢1は法律自体初出題、肢2は内容的に初出題ですので、確実に正解を出すのは難しかったかもしれません。