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管理業務主任者 過去問解説 令和3年 問20

【問 20】 上水の給水設備に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 水道法によれば、簡易専用水道とは、水道事業の用に供する水道及び専用水道以外の水道であって、水道事業の用に供する水道から供給を受ける水のみを水源とし、その供給を受けるために設けられる水槽の有効容量の合計が20㎥を超えるものをいう。

2 建築基準法により、共同住宅の給水タンクに保守点検用のマンホールを設置する必要がある場合には、そのマンホールは、直径60cm以上の円が内接することができるものとしなければならない。

3 給水管でのウォーターハンマーを防止するために、管内流速が過大とならないように流速は毎秒1.5~2.0m以下が標準とされている。

4 流しの水栓の開口部にあっては、あふれ面と水栓の開口部との垂直距離を保つ等、水の逆流防止のための有効な措置を講ずる。

【解答及び解説】

【問 20】 正解 1

1 不適切。簡易専用水道とは、水道事業の用に供する水道及び専用水道以外の水道であって、水道事業の用に供する水道から供給を受ける水のみを水源とするものをいうが、水槽の有効容量の合計が「10」立方メートル以下のものは除かれている。
*水道法3条7項、同法施行令2条

2 適切。給水タンク及び貯水タンクを建築物の内部、屋上又は最下階の床下に設ける場合、内部の保守点検を容易かつ安全に行うことができる位置に、直径60cm以上の円が内接することができるマンホールを設けなければならない。
*建築基準法施行令129条の2の5第2項6号、建設省告示第1597号

3 適切。給水管でのウォーターハンマーを防止するために、管内流速が過大とならないように流速は毎秒1.5~2.0mに押さえることが有効である。

4 適切。水槽、流しその他水を入れ、又は受ける設備に給水する飲料水の配管設備の水栓の開口部にあっては、これらの設備のあふれ面と水栓の開口部との垂直距離を適当に保つことその他の有効な水の逆流防止のための措置を講ずることが必要である。
*建築基準法施行令129条の2の4第2項2号


【解法のポイント】この問題は、すべて過去問で出題されています。確実に正解して下さい。