下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
管理業務主任者 過去問解説 令和2年 問40
【問 40】 不動産登記法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1 区分建物の所有権に関する事項は、登記記録の甲区欄に記録され、所有権の仮登記、仮差押え登記は乙区欄に記録される。
2 区分建物の表示に関する登記における区分建物の床面積は、各階ごとに壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積(いわゆる壁心計算による面積)により算出する。
3 権利に関する登記を申請する場合において、その申請情報と併せて登記原因を証する情報をその登記所に提供しなければならない。
4 登記記録の表題部には、土地又は建物の固定資産税評価額も記録される。
【解答及び解説】
【問 40】 正解 3
1 誤り。登記記録の権利部は、甲区及び乙区に区分し、甲区には所有権に関する登記の登記事項を記録するものとし、乙区には所有権以外の権利に関する登記の登記事項を記録するものとされている。「所有権」の仮登記、仮差押え登記は、「所有権」に関する登記の登記事項であるから、甲区に記録される。
*不動産登記規則4条4項
2 誤り。建物の床面積は、各階ごとに壁その他の区画の「中心線」で囲まれた部分の水平投影面積によるが、区分建物にあっては、壁その他の区画の「内側線」で囲まれた部分の水平投影面積によることとされている。
*不動産登記規則115条
3 正しい。権利に関する登記を申請する場合には、申請人は、法令に別段の定めがある場合を除き、その申請情報と併せて登記原因を証する情報を提供しなければならない。
*不動産登記法61条
4 誤り。登記記録の表題部には、不動産を識別するために必要な事項が記録されるのであり、土地又は建物の固定資産税評価額は記録されない。
*不動産登記法27条
【解法のポイント】本問は、不動産登記法の基本的な事項だと思います。