下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
管理業務主任者 過去問解説 令和2年 問22
【問 22】 石綿(アスベスト)に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 微細な浮遊繊維が人体に有害となる石綿(アスベスト)の一つに、クロシドライト(青石綿)がある。
2 事業者は、石綿障害予防規則の定めにより、石綿健康診断の結果に基づく石綿健康診断個人票を作成し、これを当該労働者が当該事業場において常時石綿等を取り扱う業務に従事しないこととなった日から40年間保存しなければならない。
3 吹付け石綿及び吹付けロックウールでその含有する石綿の重量が当該建築材料の重量の0.1%を超えるものは、建築基準法により、建築材料としての使用は禁止されている。
4 建築物などの内外装仕上げに用いられる建築用仕上げ塗材については、過去に石綿を含有するものは製造されたことがない。
【解答及び解説】
【解法のポイント】この問題は、肢2と肢4が初出題だったと思いますが、肢4が不適切であることは分かりやすかったのではないかと思います。
【問 22】 正解 4
1 適切。アスベストには、クリソタイル(白石綿)、クロシドライト(青石綿)やアモサイト(茶石綿)などがある。
2 適切。事業者は、石綿健康診断の結果に基づき、石綿健康診断個人票を作成し、これを当該労働者が当該事業場において常時石綿等を取り扱う業務に従事しないこととなった日から40年間保存しなければならない。
*石綿障害予防規則41条
3 適切。建築物は、石綿その他の物質の建築材料からの飛散又は発散による衛生上の支障がないよう、石綿等をあらかじめ添加した建築材料を使用しないことが必要である。そして、この使用が禁止されている建築材料は、吹付け石綿及び吹付けロックウールでその含有する石綿の重量が当該建築材料の重量の0.1%を超えるものをあらかじめ添加した建築材料である。
*国土交通省告示第1172号
4 不適切。建築物などの内外装仕上げに用いられる建築用仕上げ塗材について、過去に石綿を含有するものも製造されたことがあり、規制がなされている。