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管理業務主任者 過去問解説 令和2年 問20

【問 20】 防火管理者に関する次の記述のうち、消防法の規定によれば、誤っているものはどれか。

1 居住者が50人以上である共同住宅では、防火管理者を選任する必要がある。

2 高さ20mを超える建築物では、統括防火管理者を選任する必要がある。

3 甲種防火対象物である共同住宅についての防火管理者の資格を有する者には、当該共同住宅において防火管理上必要な業務を遂行することができる管理的又は監督的な地位にあるもので、総務大臣の登録を受けたものが行う甲種防火対象物の防火管理に関する講習の課程を修了した者が含まれる。

4 防火管理者の業務の中には、消防の用に供する設備、消防用水又は消火活動上必要な施設の点検及び整備がある。

【解答及び解説】

【問 20】 正解 2

1 正しい。共同住宅は非特定防火対象物であり、居住者の数が、50人以上の場合は、防火管理者を選任する必要がある。
*消防法施行令1条の2第3項1号ハ

2 誤り。高さ「31mを超える」建築物(高層建築物)で、その管理について権原が分かれているもの又は地下街でその管理について権原が分かれているもののうち消防長若しくは消防署長が指定するものの管理について権原を有する者は、統括防火管理者を協議して定める必要がある。
*消防法8条の2第1項

3 正しい。防火管理者は、当該防火対象物において防火管理上必要な業務を適切に遂行することができる管理的又は監督的な地位にあるもので、甲種防火対象物においては、総務大臣の登録を受けたものが行う甲種防火対象物の防火管理に関する講習の課程を修了した者が含まれる。
*消防法施行令3条1項1号イ

4 正しい。防火管理者の業務は、当該防火対象物について消防計画の作成、当該消防計画に基づく消火、通報及び避難の訓練の実施、「消防の用に供する設備、消防用水又は消火活動上必要な施設の点検及び整備」、火気の使用又は取扱いに関する監督、避難又は防火上必要な構造及び設備の維持管理並びに収容人員の管理その他防火管理上必要な業務である。
*消防法8条1項


【解法のポイント】本問は、すべて過去問の範囲内の問題であり、確実に正解して下さい。