下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 令和2年 問7

【問 7】 次のア~エの記述のうち、標準管理委託契約書の定めによれば、適切なものはいくつあるか。

ア 管理組合及びマンション管理業者は、その相手方が、本契約に定められた義務の履行を怠った場合は、直ちに本契約を解除することができる。

イ 管理組合は、マンション管理業者が破産手続開始、会社更生手続開始、民事再生手続開始の申立てをしたときは、本契約を解除することができる。

ウ 管理組合は、マンション管理業者がマンション管理適正化法の規定に違反し、マンション管理業の登録の取消しの処分を受けたときは、本契約を解除することができる。

エ 管理組合及びマンション管理業者は、その相手方に対し、少なくとも一月前に書面で解約の申入れを行うことにより、本契約を終了させることができる。

1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ

【解答及び解説】

【問 7】 正解 2

ア 不適切。管理組合及びマンション管理業者は、その相手方が、本契約に定められた義務の履行を怠った場合は、「相当の期間を定めてその履行を催告し」、相手方が当該期間内に、その義務を履行しないときは、本契約を解除することができる。直ちに契約を解除できるわけではない。
*標準管理委託契約書18条1項

イ 適切。管理組合は、マンション管理業者が破産、会社更生、民事再生の申立てをしたときは、本契約を解除することができる。
*標準管理委託契約書18条2項1号

ウ 適切。管理組合は、マンション管理業者がマンション管理業の登録の取消しの処分を受けたときは、本契約を解除することができる。
*標準管理委託契約書18条2項3号

エ 不適切。管理組合及びマンション管理業者は、その相手方に対し、少なくとも「3月」前に書面で解約の申入れを行うことにより、本契約を終了させることができる。
*管理委託契約書19条

以上より、適切なものは、イ及びウの2つであり、正解は肢2となる。


【解法のポイント】この問題は、非常に基本的な問題です。特にコメントはありません。