下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 令和元年 問16

【問 16】 管理組合の活動における以下のア~エの入金状況に関し、平成31年3月分のア~エを合わせた仕訳として、最も適切なものは、次の1~4のうちのどれか。なお、この管理組合の会計は、企業会計の原則に基づき、毎月厳格な発生主義によって経理しているものとする。

《管理組合の会計年度:毎年4月1日から翌年3月31日まで》
ア 平成31年2月末日までに普通預金口座に入金された管理費・修繕積立金
 (内訳)
 ① 平成31年3月分管理費    1,300,000円
 ② 平成31年3月分修繕積立金  650,000円
       合計            1,950,000円

イ 平成31年3月1日から3月末日までに普通預金口座に入金された管理費
 (内訳)
 ① 平成31年2月以前分    150,000円
 ② 平成31年3月分       200,000円
 ③ 平成31年4月分       1,200,000円
       合計          1,550,000円

ウ 平成31年3月1日から3月末日までに普通預金口座に入金された修繕積立金
 (内訳)
 ① 平成31年2月以前分     70,000円
 ② 平成31年3月分      100,000円
 ③ 平成31年4月分       600,000円
       合計          770,000円

エ 平成31年3月末日までに普通預金口座に入金されていない管理費・修繕積立金
 (内訳)
 ① 平成31年3月分管理費      60,000円
 ② 平成31年3月分修繕積立金   30,000円
      合計                90,000円





【解答及び解説】

【問 16】 正解 4

ア 平成31年2月末日までに普通預金口座に入金された平成31年3月分管理費及び修繕積立金の仕訳は、入金時点では「普通預金 1,950,000/前受金 1,950,000」となるが、平成31年3月時点での仕訳は、管理費は「前払金 1,300,000/管理費収入 1,300,000」、「前払金 650,000/修繕積立金収入 650,000」となる。

イ 平成31年2月以前分の管理費の仕訳は、2月以前の時点では「未収入金 150,000/管理費収入 150,000」となるが、平成31年3月の入金時点での仕訳は「普通預金 150,000/未収入金 150,000」となる。次に、平成31年3月分の管理費の仕訳は「普通預金 200,000/管理費収入 200,000」、平成31年4月分の管理費の仕訳は「普通預金 1,200,000/前受金 1,200,000」となる。

ウ 平成31年2月以前分の修繕積立金の仕訳は、2月以前の時点では「未収入金 70,000/修繕積立金収入 70,000」となるが、平成31年3月の入金時点での仕訳は「普通預金 70,000/未収入金 70,000」となる。次に、平成31年3月分の修繕積立金の仕訳は「普通預金 100,000/修繕積立金収入 100,000」、平成31年4月分の修繕積立金の仕訳は「普通預金 600,000/前受金 600,000」となる。

エ 普通預金口座に入金されていない平成31年3月分管理費の仕訳は「未収金 60,000/管理費収入 60,000」、平成31年3月分修繕積立金の修繕積立金の仕訳は「未収入金 30,000/修繕積立金収入 30,000」となる。

以上、ア~エをすべて合計すると、肢4が正解となる。


【解法のテクニック】これは、一つ一つは、それほど難しくはないかもしれませんが、間違いなく、一つずつ処理し、最後に合計するのが大変です。「これは手間取りそうだ!」と思ったら、とりあえず、適当にマークシートに正解を付けておいて、最後に回して、時間が余れば落ち着いて解くというのも一つの方法です。