下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
管理業務主任者 過去問解説 平成30年 問15
【問 15】 管理組合の活動における以下の取引に関して、平成30年３月分の仕訳として最も適切なものは次のうちどれか。ただし、この管理組合の会計年度は、毎年４月１日から翌年３月31日までとし、期中の取引においても、企業会計原則に基づき厳格な発生主義によって経理しているものとする。
【解答及び解説】
次に、防犯カメラ設置についてであるが、着手時に手付金500,000円を支払っているが、この時点の仕訳は「前払金 500,000／普通預金 500,000」となる。そして、防犯カメラの設置は３月５日に設置が完了し、その残金の支払いが、その10日後に行われているので、３月中に設置、引き渡し、支払いが完了している。したがって、前述の手付金の仕訳については、最終的に「什器備品 500,000／前払金 500,000」となる。さらに、残金を支払っているので、その分の仕訳は、「什器備品 3,000,000／普通預金 3,000,000」となる。
以上の仕訳をすべて書き出すと以下になる。
修繕費 250,000／未払金 250,000
什器備品 500,000／前払金 500,000
什器備品 3,000,000／普通預金 3,000,000
このうち、什器備品は重複しているので、一つにまとめると以下になる。
修繕費 250,000／未払金 250,000
什器備品 3,500,000／前払金 500,000
普通預金 3,000,000
以上より、肢１が正解となる。
【解法のポイント】本問は、外壁補修工事の部分は簡単でしたが、防犯カメラ設置については、手付金が支払われており、その部分の仕訳がしっかりできたかどうかで決まりました。間違えた方は解説を参考にしっかり理解しておいて下さい。
【問 15】 正解 １
まず、外壁補修工事についてであるが、３月中に着工し完成、引き渡しをしているが、支払いは１か月後であるので、３月時点においては、未払金として計上するのが妥当である。その部分を仕分けすると、「修繕費 250,000／未払金 250,000」となる。次に、防犯カメラ設置についてであるが、着手時に手付金500,000円を支払っているが、この時点の仕訳は「前払金 500,000／普通預金 500,000」となる。そして、防犯カメラの設置は３月５日に設置が完了し、その残金の支払いが、その10日後に行われているので、３月中に設置、引き渡し、支払いが完了している。したがって、前述の手付金の仕訳については、最終的に「什器備品 500,000／前払金 500,000」となる。さらに、残金を支払っているので、その分の仕訳は、「什器備品 3,000,000／普通預金 3,000,000」となる。
以上の仕訳をすべて書き出すと以下になる。
修繕費 250,000／未払金 250,000
什器備品 500,000／前払金 500,000
什器備品 3,000,000／普通預金 3,000,000
このうち、什器備品は重複しているので、一つにまとめると以下になる。
修繕費 250,000／未払金 250,000
什器備品 3,500,000／前払金 500,000
普通預金 3,000,000
以上より、肢１が正解となる。
【解法のポイント】本問は、外壁補修工事の部分は簡単でしたが、防犯カメラ設置については、手付金が支払われており、その部分の仕訳がしっかりできたかどうかで決まりました。間違えた方は解説を参考にしっかり理解しておいて下さい。