下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成29年 問25

【問 25】 長期優良住宅の普及の促進に関する法律によれば、次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 同法の目的には、長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備について講じられた優良な住宅の普及を促進することが含まれる。

2 同法における「建築」とは、住宅を新築することをいい、増築し、又は改築することを含まない。

3 長期優良住宅建築等計画の認定の申請に係る共同住宅の1戸の床面積の合計(共用部分の床面積を除く。)には、一定の基準がある。

4 所管行政庁から長期優良住宅建築等計画の認定を受けた者は、国土交通省令で定めるところにより、認定長期優良住宅の建築及び維持保全の状況に関する記録を作成し、これを保存しなければならない。

【解答及び解説】

【問 25】 正解 2

1 正しい。この法律は、現在及び将来の国民の生活の基盤となる良質な住宅が建築され、及び長期にわたり良好な状態で使用されることが住生活の向上及び環境への負荷の低減を図る上で重要となっていることにかんがみ、「長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備について講じられた優良な住宅の普及を促進する」ため、国土交通大臣が策定する基本方針について定めるとともに、所管行政庁による長期優良住宅建築等計画の認定、当該認定を受けた長期優良住宅建築等計画に基づき建築及び維持保全が行われている住宅についての住宅性能評価に関する措置その他の措置を講じ、もって豊かな国民生活の実現と我が国の経済の持続的かつ健全な発展に寄与することを目的とする。
*長期優良住宅の普及の促進に関する法律1条

2 誤り。「建築」とは、住宅を新築し、増築し、又は改築することをいう。
*長期優良住宅の普及の促進に関する法律2条2項

3 正しい。長期優良住宅建築等計画の認定を受けるには、共同住宅等においては、一戸の床面積の合計(共用部分の床面積を除く。)が55㎡以上である必要がある。
*長期優良住宅の普及の促進に関する法律6条1項2号、施行規則4条2号

4 正しい。所管行政庁から長期優良住宅建築等計画の認定を受けた者(認定計画実施者)は、国土交通省令で定めるところにより、認定長期優良住宅の建築及び維持保全の状況に関する記録を作成し、これを保存しなければならない。
*長期優良住宅の普及の促進に関する法律11条1項


【解法のポイント】長期優良住宅の普及の促進に関する法律は、管理業務主任者では初めての出題ではなかったかと思います。ただ、マンション管理士では過去に出題されています。正解肢の肢2は、建築基準法等の他の法律から類推しやすかったのではないかと思います。