下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
管理業務主任者 過去問解説 平成29年 問8
【問 8】 次の記述のうち、標準管理委託契約書の定めによれば、最も適切なものはどれか。
1 管理業者は、管理組合の管理規約の原本、総会議事録、総会議案書等を、管理業者の事務所で保管する。
2 管理業者は、当該業者の使用人等が、管理事務の遂行に関し、管理組合又は組合員等に損害を及ぼしたときは、管理組合又は組合員等に対し、使用者としての責任を負う。
3 管理業者は、管理対象部分に係る各種の点検、検査等を実施した場合、その結果を管理組合に口頭で報告すると共に、改善等の必要がある事項については、書面をもって、具体的な方策を管理組合に助言する。
4 管理組合は、管理業者がマンション管理業(マンション管理適正化法第2条第7号に規定するものをいう。)の登録の取消しの処分を受けたとしても、管理委託契約を解除することはできない。
【解答及び解説】
【問 8】 正解 2
1 不適切。管理業者は、管理組合の管理規約の原本、総会議事録、総会議案書等を、「管理組合」の事務所で保管する。
*標準管理委託契約書別表第一2(3)③二
2 適切。管理業者は、管理業者の使用人等が、管理事務の遂行に関し、管理組合又は組合員等に損害を及ぼしたときは、管理組合又は組合員等に対し、使用者としての責任を負う。
*標準管理委託契約書16条
3 不適切。管理業者は、管理対象部分に係る各種の点検、検査等の結果を管理組合に報告すると共に、改善等の必要がある事項については、具体的な方策を管理組合に助言する。この「報告」及び助言は、「書面」をもって行う。報告も「書面」でしなければならない。
*標準管理委託契約書別表第一2(3)①
4 不適切。管理組合は、管理業者がマンション管理業の登録の取消しの処分を受けたときは、管理委託契約を解除することができる。
*標準管理委託契約書20条2項4号
【解法のポイント】この問題は、肢3は、ちょっと見落としそうな感じの問題ですが、その他の肢は、正解肢の肢2を含め簡単なので、問題はないと思います。