下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成27年 問26

【問 26】 建築基準法に基づいて実施されたマンションの定期調査・検査の内容又は方法として、最も不適切なものはどれか。

1 外壁仕上げのタイルについて、手の届く範囲をテストハンマーで打診し、その他の部分については双眼鏡等を使用して目視により、異常がないことを確認した。

2 各階の主要な防火戸について、3年以内に実施した最新の点検記録があったため、閉鎖又は作動の状況をその記録のみにより確認した。

3 可視状態にある免震装置について、3年以内に実施した最新の点検記録があったため、劣化及び損傷の状況をその記録のみにより確認した。

4 非常用照明装置の予備電源について、予備電源への切替え及び器具の点灯の状況を確認した。

【解答及び解説】

【問 26】 正解 3

1 適切。開口隅部、水平打継部、斜壁部等のうち手の届く範囲をテストハンマーによる打診等により確認し、その他の部分は必要に応じて双眼鏡等を使用し目視により確認することは適切である。
*平成20年国土交通省告示第282号

2 適切。防火戸等の防火設備については、各階の主要な防火設備の閉鎖又は作動を確認する。ただし、3年以内に実施した点検の記録がある場合にあっては、当該記録により確認することで足りる。
*平成20年国土交通省告示第282号

3 不適切。免震装置の劣化及び損傷の状況(免震装置が可視状態にある場合に限る。)については、「目視により確認」するとともに、3年以内に実施した点検の記録がある場合にあっては、当該記録により確認する。記録の確認だけでなく、目視による確認も必要である。
*平成20年国土交通省告示第282号

4 適切。非常用照明装置の予備電源について、予備電源への切替え及び器具の点灯の状況を確認する。
*平成20年国土交通省告示第285号


【解法のポイント】この問題も、細かい。この問題も、できなくても仕方がなかったと思います。