下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成27年 問20

【問 20】 マンションの給排水設備に関する用語の説明として、最も不適切なものはどれか。

1 排水トラップとは、衛生器具又は排水系統中の装置として、その内部に封水部を有し、排水の流れに支障を与えることなく排水管中の空気が室内に侵入してくることを阻止することができるものをいう。

2 破封とは、排水立て管の通気性能不足に起因する吸い出し・はね出し現象や自己サイフォン・毛管現象(毛細管現象)・蒸発などにより封水が破れる現象をいう。

3 バキュームブレーカとは、水使用機器において、吐水した水又は使用した水が逆サイフォン作用により、上水系統へ逆流するのを防止するための止水弁をいう。

4 ウォータハンマとは、水撃作用ともいい、管内水流を急に締め切ったときに、水流の慣性で管内に衝撃・振動水圧が発生する現象をいう。

【解答及び解説】

【問 20】 正解 3

1 適切。排水トラップとは、衛生器具又は排水系統中の装置として、その内部に封水部を有し、排水の流れに支障を与えることなく排水管中の空気や害虫が室内に侵入してくることを阻止することができるものをいう。

2 適切。破封とは、トラップ内の封水が破れる現象をいう。その原因は、排水立て管の通気性能不足に起因する吸い出し・はね出し現象や自己サイフォン・毛管現象(毛細管現象)・蒸発などである。

3 不適切。バキュームブレーカとは、水使用機器において、吐水した水又は使用した水が逆サイフォン作用により、上水系統へ逆流するのを防止するためのものであるという点は正しいが、これは逆止弁や真空破壊弁と呼ばれ、「止水弁」ではない。

4 適切。ウォータハンマとは、水撃作用ともいい、管内水流を急に締め切ったときに、水流の慣性で管内に衝撃・振動水圧が発生する現象をいい、配管を損傷させる場合もある。


【解法のポイント】この問題は、基本的なものだったとは思いますが、肢3が難しかったと思います。ただ、肢1・肢2・肢4は、基本的な問題なので、消去法で解答を出す感じでしょうか。