下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成27年 問9

【問 9】 マンション標準管理委託契約書における出納業務及び会計業務に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 管理業者は、管理組合の会計に係る管理費等の出納簿や支出に係る証拠書類等を整備、保管し、当該管理組合の通常総会終了後、遅滞なく、当該管理組合に引き渡さなければならない。

2 保証契約を締結して管理組合の収納口座と管理組合の保管口座を設ける場合、保管口座については当該口座に係る通帳、印鑑、印鑑以外の預貯金引出用パスワード等の保管者を管理委託契約書に明記しなければならないが、収納口座についてはその必要はない。

3 管理業者は、毎月、管理組合の収支状況及び収納状況が確認できる書面を作成し、管理業務主任者(マンション管理適正化法第2条第9号に規定する者をいう。以下、本試験問題において同じ。)をして管理組合に報告させなければならない。

4 管理業者は、管理組合の管理規約等の定め若しくは総会決議、組合員名簿若しくは組合員異動届又は専用使用契約書に基づき、毎月、組合員別管理費等負担額一覧表を管理組合に提出しなければならない。

【解答及び解説】

【問 9】 正解 1

1 適切。管理業者は、管理組合の会計に係る管理費等の出納簿や支出に係る証拠書類等を整備、保管し、管理組合の通常総会終了後、遅滞なく、管理組合に引き渡す必要がある。
*標準管理委託契約書別表第11(2)⑤

2 不適切。保証契約を締結して管理組合の収納口座と管理組合の保管口座を設ける場合、保管口座についてだけでなく、収納口座についても、当該口座に係る通帳、印鑑、印鑑以外の預貯金引出用パスワード等の保管者を管理委託契約書に明記しなければならない。
*標準管理委託契約書別表第11(2)③、別紙4

3 不適切。管理業者は、毎月末日までに、前月における管理組合の収支状況及び収納状況が確認できる書面の交付を行う必要があるが、これについては管理業務主任者が報告する必要はない。
*標準管理委託契約書別表第11(1)③

4 不適切。管理業者は、管理組合の管理規約等の定め若しくは総会決議、組合員名簿若しくは組合員異動届又は専用使用契約書に基づき、組合員別の一月当たりの管理費等の負担額の一覧表(組合員別管理費等負担額一覧表)を管理組合に提出する必要があるが、これは「毎月」提出する必要はない。
*標準管理委託契約書別表第11(2)①二


【解法のポイント】標準管理委託契約書の別表は、なかなか細かくて難しいところですが、本問の出納関係は、過去にも出題されているので、今後も注意して勉強しておく必要があります。