下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
平成26年 管理業務主任者 本試験 【問 21】
【問 21】 熱環境等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 温熱要素とは、人体の体感に影響を及ぼす気温・湿度・気流・放射の総称である。

2 熱貫流には、熱伝導と熱伝達の2つの要素があり、熱伝導とは、周囲流体から固体表面、又は固体表面から周囲流体に熱が移動する現象であり、熱伝達とは、熱が物体の高温部から低温部へ移る現象である。

3 コールドドラフトとは、冬期に室内に低温の気流が流れ込むか、又はガラスなどの冷壁面で冷された冷風が下降する現象である。

4 露点温度とは、空気の温度が下がっていくとき空気中の水蒸気の圧力が飽和水蒸気圧に達する温度をいい、それ以下になったとき壁などの表面で結露する。

【解答及び解説】

【問 21】 正解 2

1 適切。人体が感じる暑さ、寒さの感覚を温熱感覚というが、温熱感覚に影響を与える要素に温熱要素がある。この温熱要素とは、人体の体感に影響を及ぼす気温・湿度・気流・放射の総称である。

2 不適切。熱貫流には、熱伝導と熱伝達の2つの要素があるという点は正しい。しかし、熱伝導とは、熱が物体の高温部から低温部へ移る現象であり、熱伝達とは、周囲流体から固体表面、又は固体表面から周囲流体に熱が移動する現象である。熱伝導と熱伝達の定義が逆である。

3 適切。コールドドラフトとは、ダウンドラフトとも呼ばれ、冬期に室内に低温の気流が流れ込むか、又はガラスなどの冷壁面で冷された冷風が下降する現象である。

4 適切。露点温度とは、空気の温度が下がっていくとき空気中の水蒸気の圧力が飽和水蒸気圧に達する温度をいい、それ以下になったとき壁などの表面で結露する。したがって、結露が発生しやすい場所は、湿気が多くて空気が滞留しやすい場所や温度差が大きなところになる。


【解法のポイント】正解肢の肢2は、過去問の範囲内なので正解できないといけません。肢3と肢4についてですが、結露の問題はたまに出題されますので、確認しておいて下さい。