下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
平成26年 管理業務主任者 本試験 【問 19】
【問 19】 住戸セントラル給湯方式用熱源機器に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1 自然冷媒ヒートポンプ給湯機とは、冷媒にフロンなどを使用せずに、二酸化炭素を利用したヒートポンプ給湯機である。

2 潜熱回収型ガス給湯機とは、従来のガス給湯機の燃焼ガス排気部に給水管を導き、燃焼時に熱交換して昇温してから、これまでと同様に燃焼部へ水を送り再加熱するものである。

3 電力を利用した自然冷媒ヒートポンプ給湯機の加熱効率(COP)(加熱量[kWh]/ヒートポンプ入力電力量[kWh])は年間平均でほぼ1である。

4 東日本大震災で貯湯式の給湯設備に被害が多かったことから告示改正が行われ、人が危害を受けるおそれのない場合等を除き、設置場所、満水時の質量、アスペクト比ごとに、建築物の部分等に固定するアンカーボルトの種類・本数などが規定された。

【解答及び解説】

【問 19】 正解 3

1 適切。自然冷媒ヒートポンプ給湯機は、エコキュートといわれ、冷媒として、フロンではなく二酸化炭素を使用し、ヒートポンプ技術を利用し空気の熱で湯を沸かすことができる電気給湯機である。

2 適切。潜熱回収型ガス給湯機は、エコジョーズといわれ、従来のガス給湯機では、そのまま捨てていた高温の排気ガス中に含まれる水蒸気の熱(潜熱)を回収するため、ガス給湯機の燃焼ガス排気部に給水管を導き、燃焼時に熱交換して昇温してから、これまでと同様に燃焼部へ水を送り再加熱するものである。

3 不適切。電力を利用した自然冷媒ヒートポンプ給湯機の加熱効率(COP)は年間平均でほぼ「3」である。

4 適切。東日本大震災で貯湯式の給湯設備に被害が多かったことから告示改正が行われ、人が危害を受けるおそれのない場合等を除き、設置場所、満水時の質量、アスペクト比ごとに、建築物の部分等に固定するアンカーボルトの種類・本数などが規定された(平成12年建設省告示第1388号「建築設備の構造耐力上安全な構造方法を定める件」の改正)


【解法のポイント】建築設備関係の問題は難しいですね。本問は肢1と肢2はできないといけません。肢3は細かいと思いますが、肢4が何となく適切だと分かると思いますので、消去法で肢3という感じでしょうか。