下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成25年 問41

【問 41】 個人情報取扱事業者であるマンション管理業者に関する次の記述のうち、個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号。以下、本問において「個人情報保護法」という。)の規定によれば、正しいものはいくつあるか。

ア マンション管理業者は、管理組合の組合員の個人情報を取得した場合には、あらかじめその利用目的を公表している場合を除き、速やかに、その利用目的を本人に通知し又は公表しなければならない。

イ 管理組合の組合員の氏名、電話番号等が記載されている組合員名簿が、紙面で処理された個人情報であっても、個人情報保護法上の「個人情報データベース等」に該当する場合がある。

ウ マンション管理業者は、特定の組合員から当該本人が識別される保有個人データの開示を求められたときは、無償で開示しなければならない。

エ マンションの防犯カメラに映る映像は、特定の個人が判別できるものであっても、個人情報保護法上の「個人情報」ではない。

1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ

【解答及び解説】

【問 41】 正解 2

ア 正しい。個人情報取扱事業者は、個人情報を取得した場合は、あらかじめその利用目的を公表している場合を除き、速やかに、その利用目的を、本人に通知し、又は公表しなければならない。
*個人情報保護法21条1項

イ 正しい。「個人情報データベース等」とは、個人情報を含む情報の集合物であって、特定の個人情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成したものだけでなく、特定の個人情報を容易に検索することができるように体系的に構成したものとして政令で定めるものも含まれるので、紙面で処理された個人情報であっても、個人情報保護法上の「個人情報データベース等」に該当する場合がある。
*個人情報保護法16条1項

ウ 誤り。個人情報取扱事業者は、利用目的の通知又は保有個人データの開示の請求を受けたときは、当該措置の実施に関し、手数料を徴収することができる。
*個人情報保護法38条1項

エ 誤り。「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるものであるが、これには音声、動作その他の方法を用いて表された一切の事項も含まれるので、防犯カメラに映る映像も個人情報に該当する。
*個人情報保護法2条1項1号

以上より、正しいものは、アとイの2つであり、正解は肢2となる。