下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
管理業務主任者 過去問解説 平成24年 問33
【問 33】 規約等の遵守義務に関する次の記述のうち、区分所有法及びマンション標準管理規約によれば、適切なものはいくつあるか。
ア 占有者は、建物等の使用方法について規約及び集会の決議を遵守しなければならない。
イ 区分所有者の特定承継人は、規約及び集会の決議を遵守しなければならない。
ウ 店舗の賃借人は、その従業員に対し、規約又は集会の決議を遵守させなければならない。
エ 区分所有者は、専有部分を賃貸した場合は、規約及び集会の決議の遵守義務を負わない。
1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ
【解答及び解説】
【問 33】 正解 3
ア 適切。占有者は、対象物件の使用方法につき、区分所有者がこの規約及び総会の決議に基づいて負う義務と同一の義務を負う。
*標準管理規約5条2項
イ 適切。この規約及び総会の決議は、区分所有者の包括承継人及び特定承継人に対しても、その効力を有する。
*標準管理規約5条1項
ウ 適切。占有者は、対象物件の使用方法につき、区分所有者がこの規約及び総会の決議に基づいて負う義務と同一の義務を負うので、店舗の賃借人は従業員に対しても、規約又は集会の決議を遵守させなければならない。
*標準管理規約5条2項
エ 不適切。区分所有者は、円滑な共同生活を維持するため、この規約及び総会の決議を誠実に遵守しなければならない。専有部分を賃貸したからといって、この遵守義務を免れるわけではない。
*標準管理規約3条1項
以上より、適切なものは、ア、イ、ウの三つであり、肢3が正解となる。