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管理業務主任者 過去問解説 平成24年 問23
【問 23】 マンションの外壁に使用される陶磁器質タイルの種類、材質及び工法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
1 四丁掛タイル、三丁掛タイル、二丁掛タイルの長き(長辺)は同じであるが、幅が異なり、四丁掛タイルは、二丁掛タイルの2倍の幅である。
2 日本工業規格の基準によれば、タイルは、素地の質によりI類からⅢ類の3種類に分けられ、そのうち吸水率の最も高いものはI類である。
3 近年に建築されたマンションでは、コンクリート下地に直接タイルを張る直張り工法が多く用いられている。
4 改良圧着張りは、下地に張付けモルタルを塗り付けるとともに、タイル裏面にも張付けモルタルを塗り付け、タイルを張り付ける工法である。
【解答及び解説】
【問 23】 正解 2
1 適切。四丁掛タイル、三丁掛タイル、二丁掛タイルの長き(長辺)は、ともに227mmと同じであるが、二丁掛タイルの幅は60mm、三丁掛タイルの幅は90mm、四丁掛タイルの幅は120mmとなっており、四丁掛タイルは、二丁掛タイルの2倍の幅である。
2 不適切。日本工業規格の基準によれば、タイルは、素地の質によりI類からⅢ類の3種類に分けられるという点は正しいが、吸水率による区分は、Ⅰ類は3.0%以下、Ⅱ類は10.0%以下、Ⅲ類は50.0%以下となっており、吸水率が最も高いのはⅢ類である。
*日本工業規格A 5209
3 適切。タイル張り工事は、コンクリート躯体に下地モルタルを塗布した後にタイルを張付ける工法が多かったが、下地モルタルを塗布せずにコンクリート躯体に直接タイルを張り付ける直張り工法が主流となっている。
4 適切。下地に張付けモルタルを塗り付けタイルを張り付けるのは、圧着張りというが、さらにタイル裏面にも張付けモルタルを塗り付け、タイルを張り付ける工法を改良圧着張りという。