下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成23年 問30

【問 30】 管理者に関する次の記述のうち、区分所有法の規定によれば、正しいものはどれか。

1 管理者は、規約、集会議事録、集会決議に代わる区分所有者全員の合意書面を保管しなければならない。

2 管理者に選任することができるのは、自然人、法人を問わず、また区分所有者でなくてもよいが、規約に定める理事長と同一人でなければならない。

3 管理者は、毎年1回集会を招集しなければならず、また毎年1回一定の時期に集会において事務報告をしなければならないが、区分所有者全員の合意があればこれを省略できる。

4 管理者は、規約に特別の定めがあるときでも、共用部分を所有することができない。

【解答及び解説】

【問 30】 正解 1

1 正しい。管理者は、規約、集会議事録だけでなく、集会決議に代わる区分所有者全員の合意書面を保管しなければならない。
*区分所有法42条5項

2 誤り。管理者については、区分所有法に特にその資格について規定はなく、自然人、法人を問わず、また区分所有者でなくてもよい。しかし、標準管理規約によると「理事長は、区分所有法に定める管理者とする」とされているが、区分所有法上は、管理者が規約に定める理事長と同一人でなければならないというわけではない。
*区分所有法25条

3 誤り。管理者は、少なくとも毎年1回集会を招集しなければならない。また、管理者は、集会において、毎年1回一定の時期に、その事務に関する報告をしなければならない。これらについて、区分所有者全員の合意があればこれを省略できる旨の規定はない。
*区分所有法34条2項、43条

4 誤り。管理者は、規約に特別の定めがあるときは、共用部分を所有することができる。
*区分所有法27条1項