下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成23年 問27

【問 27】 マンションの長期修繕計画の考え方に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 修繕周期の近い工事項目は、経済性等を考慮し、なるべくまとめて実施するように計画する。

2 将来想定される工事項目すべてを含めた長期修繕計画を作成すれば、それ以降は、その計画を見直す必要はない。

3 修繕周期は、各部分の不具合によるリスクを減らすために長めに設定しておく。

4 各部分の修繕工事費用は、新築時の工事費用を採用する。

【解答及び解説】

【問 27】 正解 1

1 適切。修繕設定にあたっては、経済性等を考慮し、推定修繕工事の集約等を検討する必要がある。

2 不適切。長期修繕計画は、一定の不確定な事項を含んでいますので、5年程度ごとに調査・診断を行い、その結果に基づいて見直すことが必要である。

3 不適切。修繕工事の時期は、早過ぎると不要な修繕となり、遅すぎても劣化が進み計画修繕工事費を増加させるので、長めに設定しておくというのは不適切である。

4 不適切。推定修繕工事の内容は、新築マンションの場合は現状の仕様により、既存マンションの場合は現状又は見直し時点での一般的な仕様により設定するが、計画修繕工事の実施時には技術開発等により異なることがある。
*長期修繕計画作成ガイドライン第2章1節2三