下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成23年 問20

【問 20】 エレベーターに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 昇降行程が20m以下で、かつ、かごの床面積が1.3㎡以下の共同住宅のエレベーターについては、国土交通省(旧建設省)の告示により、積載荷重の下限値が定められている。

2 乗用エレベーターの最大定員の算定においては、重力加速度を9.8m/s2として、1人当たりの体重を60kgとして計算しなければならない。

3 火災時などの災害時に消防隊が人の救助活動及び消火活動に利用するための非常用エレベーターは、高さ60mを超える建築物に設置が義務付けられている。

4 機械室不要の、いわゆる機械室レスエレベーターは、すべてリニアモーターエレベーターである。

【解答及び解説】

【問 20】 正解 1

1 正しい。昇降行程が20m以下で、かつ、かごの床面積が1.3㎡以下の住宅、下宿又は寄宿舎に設けるエレベーターの積載荷重は、床面積1㎡につき2,500として計算した数値で、かつ、1,300以上の数値と下限値が定められている。

2 誤り。エレベーターのかごは、乗用エレベーターの最大定員を、重力加速度を9.8m/s2として、一人当たりの体重を65kgとして計算した定員としなければならない。60kgではない。
*建築基準法施行令129条の6第5号

3 誤り。高さ31メートルをこえる建築物には、非常用の昇降機を設けなければならない。60mではない。
*建築基準法34条2項

4 誤り。リニアモーターエレベーターは、機械室レスエレベーターの一種であるが、機械室レスエレベーターがすべてリニアモーターエレベーターとは限らない。