下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成22年 問45

【問 45】個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号。以下本問において「法」という。)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

1 個人情報取扱事業者であるマンション管理業者が、管理組合から委任を受けて、組合員名簿を作成する目的で組合員が特定される個人情報を取得した場合は、あらかじめその利用目的を公表している場合を除き、速やかに、その利用目的を、本人に通知し、又は公表しなければならない。

2 マンションの分譲業者は、法にいう個人情報取扱事業者ではないが、マンション管理業者は、個人情報取扱事業者に該当する。

3 法が対象としている「個人情報」とは、個人の秘密及びプライバシーに係わる情報のことであって、氏名はこれに含まれない。

4 個人情報取扱事業者であるマンション管理業者が、管理費の滞納者のリストを当該管理組合の管理者に提供することは、法に違反する。

【解答及び解説】

【問 45】 正解 1

1 正しい。個人情報取扱事業者は、個人情報を取得した場合は、あらかじめその利用目的を公表している場合を除き、速やかに、その利用目的を、本人に通知し、又は公表しなければならない。
*個人情報保護法21条1項

2 誤り。「個人情報取扱事業者」とは、個人情報データベース等を事業の用に供している者をいうので、マンション管理業者だけでなく、マンションの分譲業者もこれに該当する。
*個人情報保護法16条2項

3 誤り。「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる「氏名」、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるものをいい、氏名も個人情報に含まれる。
*個人情報保護法2条1項1号

4 誤り。個人情報取扱事業者は、あらかじめ本人の同意を得ないで、個人データを第三者に提供してはならないが、個人情報取扱事業者が利用目的の達成に必要な範囲内において個人データの取扱いの全部又は一部を委託することに伴って当該個人データが提供される場合は、個人情報の第三者提供も認められる。
*個人情報保護法27条5項1号