下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成22年 問25

【問 25】 マンションの電力設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 マンションの共用部分への電灯と電力(動力)の引込み電力の合計が50kW未満の場合は、原則として低圧受電の一般用電気工作物となる。

2 電気事業の用に供する事業用電気工作物は、工事等の諸届出、技術基準の適合など厳しく規制されるが、自家用電気工作物にはそのような規制はない。

3 出力25kWの太陽電池発電設備は、一般用電気工作物となる。

4 高圧受電で借室方式又は借棟方式を採用している場合には、受電容量に制限が設けられている。

【解答及び解説】

【問 25】 正解 1又は3

1 適切。電力会社から建物への電力の引き込みは、低圧引き込み、高圧引き込み、特別高圧引き込みの3種類があるが、そのうち低圧引き込みは、受電電力100V、200V、契約電力50kW未満であり、これは一般電気工作物となる。

2 不適切。事業用電気工作物は、電気事業用電気工作物と自家用電気工作物に分かれるので、自家用電気工作物も事業用電気工作物として工事等の諸届出、技術基準の適合などの規制がある。

3 適切。太陽電池発電設備であって出力50 kW未満のものは、一般用電気工作物となる。 【参考】出題時には、「不適切」な肢として出題されていましたが(本来の正解番号は肢1)、法改正があり出力20kW→50kWに変更され、適切な肢となっています。
*電気事業法施行規則48条4項1号

4 不適切。契約電力の総量が50kWの場合は、高圧引き込みとなり、電力会社の借室方式又は借棟方式を採用するが、この場合に特に受電容量に制限は設けられていない。