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管理業務主任者 過去問解説 平成22年 問21

【問 21】 住戸への電気引込み及び住戸ごとに設置される住宅用分電盤に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 一般住宅への配線方式には、単相2線式と単相3線式があるが、単相3線式の場合には中性線欠相保護機能付きにすべきとされている。

2 住宅用分電盤内には、サービスブレーカー(アンペアブレーカーとも呼ばれている。)、漏電遮断器、安全ブレーカーが設置されているが、これらはすべて電力会社の所有物である。

3 最近のマンションの住戸への電気引込みでは、100Vと200Vを同時に供給できる単相2線式が主流となってきている。

4 住宅用分電盤の設置工事は、第1種電気工事士又は第2種電気工事士が行わなければならないが、安全ブレーカーの増設や変更は第1種電気工事士又は第2種電気工事士でなくても行うことができる。

【解答及び解説】

【問 21】 正解 1

1 適切。一般住宅への配線方式には、単相2線式と単相3線式があるが、単相3線式の場合には、中性極の断線や接続不良(欠相)が発生すると、AC100Vの回路の機器に異常電圧が加わり、電圧耐量の小さい機器では絶縁劣化や焼損事故に至る場合があるため、中性線欠相保護機能付きにすべきとされている。

2 不適切。住宅用分電盤内のサービスブレーカー(アンペアブレーカー)は、電力会社の所有物であるが、漏電遮断器、安全ブレーカーは利用者の所有物である。

3 不適切。100Vと200Vを同時に供給できるのは単相3線式であり、この単相3線式が主流となっている。

4 不適切。住宅用分電盤の設置工事だけでなく、安全ブレーカーの増設や変更も第1種電気工事士又は第2種電気工事士でなければできない。