下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成21年 問44

【問 44】 各種の法令に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

1 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(平成18年法律第91号)によれば、高齢者、障害者等の円滑な利用を確保するための基準を満たす特定建築物の建築主は、所管行政庁の認定を受けることにより、建築物の容積率の特例の適用を受けることができる。

2 動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号)によれば、都道府県、指定都市、中核市等は、犬又はねこの引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。

3 自動車の保管場所の確保等に関する法律(昭和37年法律第145号)によれば、自動車の保有者が確保しなければならない当該自動車の保管場所は、自動車の使用の本拠の位置との間の距離が、1kmを超えないものでなければならない。

4 消防法によれば、一定の防火対象物の管理権原者が選任する防火管理者は、防火管理上必要な業務を適切に遂行することができる管理的又は監督的な地位にある者で一定の資格を有したものでなければならない。

【解答及び解説】

【問 44】 正解 3

1 正しい。建築物の容積率の算定の基礎となる延べ面積には、特定行政庁の認定を受けた計画に係る特定建築物の建築物特定施設の床面積のうち、移動等円滑化の措置をとることにより通常の建築物の建築物特定施設の床面積を超えることとなる場合における政令で定める床面積は、算入しないものとされている。
*高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律19条

2 正しい。都道府県等(都道府県及び指定都市、中核市)は、犬又はねこの引取りをその所有者から求められたときは、これを引き取らなければならない。
*動物の愛護及び管理に関する法律35条1項

3 誤り。自動車の保有者が、道路上の場所以外の場所において、確保しなければならない保管場所は、当該自動車の使用の本拠の位置との間の距離が、「2km」を超えないものであることが必要である。
*自動車の保管場所の確保等に関する法律施行令1条1号

4 正しい。一定の防火対象物の管理権原者が選任する防火管理者は、一定の資格を有する者で、当該防火対象物において防火管理上必要な業務を適切に遂行することができる管理的又は監督的な地位にあるものとされている。
*消防法施行令3条1項