下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。
管理業務主任者 過去問解説 平成21年 問38
【問 38】 理事会への理事の出席や議事の取扱いに関する次の記述のうち、マンション標準管理規約の定めによれば、適切なものはいくつあるか。
ア 理事会を開催せずに、理事全員が決議事項につき賛成の署名をすれば、理事会の決議があったことにすること。
イ 議決権行使書面が提出されれば、これをもって理事会に出席したものとみなし、決議事項につき決議すること。
ウ 理事会開催日の1週間前に会議の日時と場所を通知するが、会議の目的は当日示すものとすること。
エ 理事会の会議は、理事の半数以上が出席しなければ開くことができず、その議事は出席理事の過半数で決するものとすること。
1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ
【解答及び解説】
【問 38】 正解 1
ア 不適切。総会については、組合員全員の書面による合意があったときは、書面による決議があったものとみなすという規定はあるが、理事会については、そのような規定はない。
*標準管理規約53条
イ 不適切。理事会については、総会のような書面による議決権の行使を認める旨の規定はない。もし、書面による議決権行使を認めるのであれば、規約の明文の規定で定めることが必要である。
*標準管理規約53条関係コメント④
ウ 不適切。理事会の招集手続については、総会の招集手続の規定が準用されており、少なくとも会議を開く日の2週間前までに、会議の日時、場所及び目的を示して、通知を発しなければならない。
*標準管理規約52条4項
エ 適切。理事会の会議は、理事の半数以上が出席しなければ開くことができず、その議事は出席理事の過半数で決する。
*標準管理規約53条1項
以上より、適切なものは、エの一つであり、正解は肢1となる。