下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成21年 問26

【問 26】 マンションの修繕に関する次の記述のうち、マンション標準管理規約の定めによれば、最も適切なものはどれか。

1 長期修繕計画の計画期間は、30年以上で、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上とすることが必要である。

2 計画修繕の対象となる工事には、玄関扉等の開口部の改良は含めない。

3 長期修繕計画の作成等のための劣化診断(建物診断)に要する経費は、修繕積立金から充当しなければならない。

4 設備の保守点検や法律に定められた定期検査報告の情報は、修繕等の履歴情報には含まれない。

【解答及び解説】

【問 26】 正解 1

1 適切。長期修繕計画の内容としては、30年以上で、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上とすることが必要である。
*標準管理規約32条関係コメント②

2 不適切。計画修繕の対象となる工事として外壁補修、屋上防水、給排水管取替え、窓及び「玄関扉等の開口部の改良」等が掲げられている。
*標準管理規約32条関係コメント②

3 不適切。長期修繕計画の作成等のための劣化診断(建物診断)に要する経費の充当については、管理組合の財産状態等に応じて管理費又は修繕積立金のどちらからでもできる。
*標準管理規約32条関係コメント④

4 不適切。修繕等の履歴情報とは、大規模修繕工事等の時期、箇所、費用等だけでなく、設備の保守点検、建築基準法上の特殊建築物等の定期調査報告等の法定点検など、維持管理の情報であり、整理して後に参照できるよう管理しておくことが今後の修繕等を適切に実施するために有効な情報である。
*標準管理規約32条関係コメント⑥