下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成21年 問2

【動画解説】法律 辻説法

【問 2】 各種の契約に関する次の記述のうち、民法の規定によれば、正しいもののみの組合せはどれか。

ア 売買契約において目的物の引渡しについて期限があるときは、代金の支払いについては、目的物の引渡し後直ちに支払うべきものと推定する。

イ 金銭消費貸借契約において金銭の返還の時期を定めなかったときは、貸主は、相当の期間を定めて返還の催告をすることができる。

ウ 使用貸借契約において借主が死亡したときは、その目的物を使用する権利が、借主の相続人に承継される。

エ 請負契約において請負人が仕事を完成しない間は、注文者は、いつでも損害を賠償して契約の解除をすることができる。

1 ア・イ
2 ア・ウ
3 イ・エ
4 ウ・エ

【解答及び解説】

【問 2】 正解 3

ア 誤り。売買の目的物の引渡しについて期限があるときは、代金の支払についても「同一」の期限を付したものと推定する。引渡し「後」直ちに支払うべきものと推定されているわけではない。
*民法573条

イ 正しい。金銭消費貸借契約において、当事者が返還の時期を定めなかったときは、貸主は、相当の期間を定めて返還の催告をすることができる。
*民法591条1項

ウ 誤り。使用貸借は、借主の死亡によって、その効力を失う。
*民法597条3項

エ 正しい。請負契約において、請負人が仕事を完成しない間は、注文者は、いつでも損害を賠償して契約の解除をすることができる。
*民法641条

以上より、正しいのは、イとエであり、正解は第3肢となる。