下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成20年 問30

【問 30】 委任状又は議決権行使書の取扱いに関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。

ア 総会の議案書には、「委任状の提出がない場合には、議案に賛成したものとみなします。」と記載したが、それに従わず、賛成票として数えなかった。

イ 委任状の受任者の欄に「理事長」と記載した委任状を有効なものとして取り扱った。

ウ 議決権行使書面に「賛成」の表示と部屋番号・氏名の記載はあるが、押印欄に押印がない書面を提出した組合員の議決権を賛成票として数えた。

エ 議決権行使書面の部屋番号・氏名の記載はあるが、「賛成」、「反対」のいずれにも意見表示がない書面を提出した組合員の議決権を賛成票として数えなかった。

1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ

【解答及び解説】

【問 30】 正解 4

ア 適切。総会の議事は、「出席組合員」の議決権の過半数で決するのであり、「委任状の提出がない場合には、議案に賛成したものとみなします。」という議案書の記載は不適切であり、賛成票として数えなかったことは適切である。
*標準管理規約47条2項

イ 適切。委任状の受任者の欄に「理事長」と記載されている以上、有効な委任状である。
*標準管理規約46条6項

ウ 適切。標準管理規約には、議決権行使書面に押印が必要である旨の規定はなく、「賛成」の表示と部屋番号・氏名の記載がなされていれば、賛成票として数えて問題はない。
*標準管理規約46条4項

エ 適切。書面による議決権の行使とは、総会には出席しないで、総会の開催前に各議案ごとの「賛否を記載」した議決権行使書を総会の招集者に提出することであるから、「賛成」、「反対」のいずれにも意見表示がない書面を提出した組合員の議決権を賛成票として数えなかったことは適切である。
*標準管理規約46条関係コメント⑥

以上より、ア~エはすべて適切であり、適切なものは四つとなり、肢4が正解となる。