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管理業務主任者 過去問解説 平成20年 問16

【問 16】 管理組合の活動における以下の取引に関して、平成20年3月分の仕訳として正しいものは次のうちどれか。ただし、この管理組合の会計年度は、4月1日から翌年3月31日までとし、期中の取引において、企業会計原則に基づき厳格な発生主義によって経理しているものとする。

(取引)
平成20年1月、非常階段に大きく錆が発生していることが判明し、通常のメンテナンスとして5年に1度定期的に行う塗装は、本来、次年度の4月に行う予定であったが、前倒しを行い、業者に依頼し本年3月から4月にかけて非常階段の塗装を行った。塗装工事費用の全体は1,000,000円であるが、支払い条件は着手金として500,000円、完了時に残金を支払う約束である。この支払い条件に従って、本年3月10日に500,000円を普通預金から業者に振り込んだ。なお、この塗装工事は、本年4月25日に完了した。



【解答及び解説】

【問 16】 正解 3

3月の段階では、まだ工事が行われていないが、着手金として普通預金から500,000円を支払っているが、これは前払金に該当する。したがって、3月時点での仕訳は、「前払金 500,000円/普通預金 500,000円」となる。
ちなみに、4月に実際に工事が完了し、普通預金から残額を支払ったとしたら、
修繕費 1,000,000円/普通預金 500,000円
          /前払金  500,000円
となる。