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管理業務主任者 過去問解説 平成19年 問35

【問 35】敷地又は敷地利用権に関する次のアからエまでの記述のうち、区分所有法の規定によれば、正しいものはいくつあるか。

ア 敷地利用権とは、専有部分を所有するための建物の敷地に関する権利をいう。

イ 規約敷地は、法定敷地と隣接していなくてもよい。

ウ 敷地利用権は、数人で有する所有権(共有)でなくてもよい。

エ 専有部分とその専有部分に係る敷地利用権とを分離して処分することができる旨の規約の定めは、無効である。

1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ

【解答及び解説】

【問 35】 正解 3

ア 正しい。「敷地利用権」とは、専有部分を所有するための建物の敷地に関する権利をいう。
*区分所有法2条6項

イ 正しい。規約敷地は、区分所有者が建物及び建物が所在する土地と一体として管理又は使用をする土地であればよく、特に隣接していることが要件とされていない。
*区分所有法5条1項

ウ 正しい。敷地利用権は、所有権でなくても、地上権・賃借権のような利用権でもよい。
*区分所有法2条6項

エ 誤り。敷地利用権は、原則としてその有する専有部分とその専有部分に係る敷地利用権とを分離して処分することができないが、規約に別段の定めがあるときは、この限りでない。
*区分所有法22条1項