下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成19年 問33

【問 33】次に掲げる管理規約の改正内容と、改正に際し、その承諾を得なければならない特別の影響を受ける区分所有者の組合せのうち、最も適切なものはどれか。



【解答及び解説】

【問 33】 正解 1

1 適切。「特別の影響」とは、規約の設定・変更等の必要性及び合理性と、これにより受ける当該区分所有者の不利益を比較衡量して、当該区分所有者が受忍すべき程度を超える不利益を受けることを意味するとされている。専有部分の床面積の小さい区分所有者は、管理費の負担割合を区分所有者間で同一にすれば、管理費が増えることになるので、特別の影響があるといえる。
*区分所有法31条1項

2 不適切。「特別の影響」とは、規約の設定・変更等の必要性及び合理性と、これにより受ける当該区分所有者の不利益を比較衡量して、当該区分所有者が受忍すべき程度を超える不利益を受けることを意味するとされている。ペットの飼育は、もともと他の区分所有者の迷惑となる可能性のあるものであるので、小型犬を飼育している独居高齢の区分所有者の受任限度の範囲内だと思われる。
*区分所有法31条1項

3 不適切。「特別の影響」とは、規約の設定・変更等の必要性及び合理性と、これにより受ける当該区分所有者の不利益を比較衡量して、当該区分所有者が受忍すべき程度を超える不利益を受けることを意味するとされている。夜間にピアノを演奏することは、他の区分所有者の迷惑となり、音楽大学の受験生を子に持つ区分所有者であっても、受忍限度の範囲内といえる。
*区分所有法31条1項

4 不適切。「特別の影響」とは、規約の設定・変更等の必要性及び合理性と、これにより受ける当該区分所有者の不利益を比較衡量して、当該区分所有者が受忍すべき程度を超える不利益を受けることを意味するとされている。マンションの外壁は共用部分であり、その外装工事に合理的な制限を設けることは、他の区分所有者の受忍限度の範囲内である。
*区分所有法31条1項