下記の問題及び解説は、必ずしも現時点における法改正及びデータを反映したものではない場合があります。

管理業務主任者 過去問解説 平成19年 問25

【問 25】駐車場設備に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1 平面自走式は、敷地を平面的に利用する方式であり、1台(普通自動車)当たりの利用面積は、2.0m×5.0mである。

2 立体自走式は、駐車区画まで車が自走して出入りする2階建て以上の立体構造の駐車場であり、建築基準法の建築物に該当する。

3 二段式・多段式は、駐車区画が上下二段以上の立体構造を有する機械式駐車場であり、屋根の有無を問わず建築基準法の建築物に該当する。

4 すべての機械式駐車装置において、建築基準法により保守点検の基準が定められている。

【解答及び解説】

【問 25】 正解 2

1 不適切。平面自走式の駐車場の1台当たりの利用面積は、「2.5m」×5.0mである。

2 適切。立体自走式は、駐車場の床を多層化するもので、駐車区画まで車が自走して出入りする駐車場である。また、建築基準法上、「建築物」とは、土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するものをいい、立体自走式の駐車場は、これに該当する。
*建築基準法2条1号

3 不適切。二段式・多段式は、駐車区画が上下二段以上の立体構造を有する機械式駐車場であるという点は正しいが、建築基準法上、「建築物」とは、土地に定着する工作物のうち、「屋根」及び柱若しくは壁を有するものをいうので、屋根がなければ建築基準法の建築物に該当しない。
*建築基準法2条1号

4 不適切。機械式駐車装置は、建築物や工作物に該当しない場合もあり、すべての機械式駐車装置において、建築基準法により保守点検の基準が定められているとはいえない。